お知らせ
まだ今年もあと2か月ありますが、今日はわたしが2017年に読んだ中でナンバーワンになるのではと思う本をご紹介します。
『奇跡の脳 -脳科学者の脳が壊れたときー』です。
何年も前に出版されているので知っている方も多いかもしれません。
著者自身の脳卒中の体験と回復の様子が書かれています。
脳卒中になった日、脳や身体の機能が停止していき目の前にある電話の使い方もわからなくなっていく状態で助けを呼ぶシーン。
左脳が壊れたときの世界の見え方や音の聞こえ方。
数字や文字や色がわからなくなってしまった様子。
どうやってそれらを取り戻していったか。など。
とても興味深く、実際に脳卒中で倒れた方やその周りでサポートする方などに役立つ内容だと思います。
ですが、単純に脳卒中やリハビリの情報だけを求めて読むと、読み進めるにつれて思いもよらない内容になってきたと感じるかもしれません。
これは期待はずれという意味ではなくて、話がもっと大きく、大事なことに展開していくということです。
わたしにはうまくまとめられませんが、人の脳の使い方の話から、「惑星」とか「宇宙」とかの話になっていくのです。
著者は脳卒中の体験からすばらしい発見をしていて、それを知って活かす人が増えることで地球上の人類の行動が変わって、この惑星を進化させるだろうと信じています。
とても前向きで愛にあふれた表現が多いので、わたしは読んでいるあいだに何度も自分の身体やこの世界を愛おしく感じる気持ちを呼び起こされました。
読んでいるとわたしの冷えやすい手が、ぽかぽかしてくるのです。
だからこの本に書かれていることはわたしたち皆にとって良い情報で、誰が読んでもこの本の中のどこかにその人の琴線に触れる部分があるのではないかと思いました。
脳の説明もむずかしくなく、やさしく語りかけるような文章でとても読みやすかったです。
これからの季節は暖かい家でのんびりと過ごす時間が増えてくると思いますので、ご存知なかった方はぜひゆっくり読んでみてください♪
■過去の記事もあわせてご覧ください。
先日、お客様が施術前に
「もう身体も頭もダメです。最近回転が悪くて、物も全然覚えられない。」
とおっしゃっていました。
かなり疲れをためていたため施術のときどこを押しても急所っていう感じで悶絶してらっしゃいました。
するとしばらくしたらその方が突拍子もない話をしてきたので
「急にどうしたんですか?」
と伺うと
「強烈な刺激で色んな回路がつながってきたのか、こんなしょうもないことまでも急に思い出すようになってきました。」
とおっしゃいました。
施術が終わった後も、色々なお話がポンポン出てきました。
頭がボーっとするというお客様は多く、やはり皆さん施術を受けると
「頭がスッキリして目の前がパーっと明るくなった。」
と言うのですが、これは大抵が頭への血流を邪魔していた肩や首などのコリが施術で緩和されて、酸欠だった頭に血がしっかり巡るようになるためです。
今回の場合は「刺激で回路がつながった」と言われたのはまだ頭から遠い、手と脚を施術した段階でのことでした。もちろんある程度の血流が促進された効果もあると思いますが、それとは別に単純に身体への刺激が脳に作用したんですね。
実際、脳梗塞でリハビリ中のお客様が先生から
「刺激をたくさん受けるほど回復が早くなるから」
とマッサージを受けることを推奨されたそうで施術を受けに来てくださっていますので、その方にも今回のことをぜひお話しようと思います。
最近頭の働きがいまいちという方は身体に新しい刺激を!
タイ古式マッサージももしよかったらお役立てください。