お知らせ

2019-05-23 19:42:00

この前の4日間のお休み中に、ピラミッドを見てきました。



と言ってもエジプトまで行ってきたわけではなく・・・

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こちらは奈良市にある「頭塔」(ずとう)という史跡です。ちょっと名前が怖いですが・・・
奈良時代に作られたもので、盛土の表面を石積で覆って瓦ぶき屋根をのせ、44体もの石仏を配置した仏塔です。


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周りを一周すると、復元された部分とされていない部分を見ることができます。

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石仏は奇数段に配置されています。

ピラミッド型の仏塔は、日本ではもうひとつ大阪に似たものがあるのみで、とても珍しいそうです。
この塔を手掛けた実忠という東大寺の僧侶は二月堂のお水取りという行事の創始者でもあり、お水取りもまた奇抜で謎の多い行事のようなので、実忠さんはかなりアーティスティックな方だったのかなと思いました。
この方が東京オリンピックの開会式をプロデュースしていたらどんなことをしてくれたのでしょう。





そして次はナスカの地上絵

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みたいな模様の溝が彫られた岩です。(模様が見えやすいようにモノクロにしました。)
これは奈良の明日香村にある「酒船石」です。


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溝の部分を使ってお酒を濾したとか薬を作ったとか、庭園に置いて水を流していたとか色々考えれているそうです。
今のわたしたちにこの岩の使い方が全くわからないのは、若い子がカセットテープが何なのかわからないみたいなものでしょうか。


そして最後に、地下世界への入り口へ?!
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これは奈良の橿原市の山の中にある「益田岩船(ますだいわふね)」です。
『スターウォーズ』に出てくる白いやつの顔にも見えますが、約11m×8m、高さ4.7mもある岩なんです。
上に四角い穴がふたつあります。(地下世界にはつながっていません。)

ここまでの山道は時間はそれほどかからないとはいえ心臓が壊れるかと思うくらい急だったのですが、そんな場所にこんな巨大な岩を運んできたのだとしたらすごいことです。

こちらも色々な説があり、7世紀頃のものと推定されているそうで、古墳になる予定の岩だったとも言われています。
ですがいまだに謎のまま、わたしもただただ存在感に圧倒されるだけでこれがなんなのかは全くわかりませんでした。




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反対側にまわって見ると、『風の谷のナウシカ』に出てくる王蟲っぽいシルエットなので、生きてるんじゃないか?!と錯覚してしまいます。
さすがに王蟲の成虫ほど巨大ではないですが、おとりにされた王蟲の子どもの倍くらいは大きいサイズ感だと思います。



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見る角度によって表情が様々ですね。

1000年以上もの間ずっとずっとここで静かにじっとして居たのかなと思うと愛おしい感じさえしました。



奈良は最近観光客が増えてきて京都のような混雑ぶりとなる日もあるようですが、以上の3か所は人が全然いなくて貸し切り状態でした。
喧騒から離れ、静かでミステリアスな旅をしたい方はぜひ行ってみてください♪