お知らせ

2018-02-13 17:56:00
19BC0F7A-17C8-4D82-9C29-E4A5FEF263E3.jpeg
立春が過ぎましたが札幌はまだまだ寒く

「全然お腹が空かない」

「なんだか無気力」

「休みの日はどこにも行かない」

など皆さんまだ冬モードのご様子です。


冬のからだは秋までに蓄えたものを大事に消費して温存しながら活動するようになっているので、まだもう少しはそれでいいんじゃないかなと思います。

(からだに異変が現れるほど動かないのは良くないですが。)


わたしがたまに読むようにしている古い中医学の本にも、冬については

「夜は早く寝て、朝は日が昇るまで起き出さないように」

というように書かれています。
冬はできるだけからだの熱を逃がさないように、温かい布団の中で過ごす時間を長くしてOKのようです。


そうは言っても、晴れた日の日差しや空気に春の気配を感じるようになりました。

日もどんどん長くなってきています。

ですから今日は春に備えて予習をしたいと思います。



先ほどの中医学の本によると、春は

「夜は早く寝て、朝は早く起きて庭をゆっくり散歩しなさい」

とのことです。

また、

「冠(かんむり)をかぶらないように」

という謎の注意事項も書かれています。


冠をかぶる機会の無いわたしたちには関係が無いかと思いきや、実はあります。

これから気温が上がって上昇気流が起きやすくなったり、植物も上に向かって伸び始め、色々なものが上へ上へと向かう季節です。


そして人にも同じ変化が起こります。

縮こまっていたからだは伸び伸びしてきて、冬より温まりやすいからだは、大気と同じように上昇気流が起こりやすく、熱が上へ集まりやすくなります。

暖かい空気は上にのぼるので、体内の熱はただでさえ頭に集まりやすいのですが、それが春になると顕著になってくるのです。


頭に熱がたくさんたまっている状態で冠をかぶったらどうなるでしょう?


髪をまとめてヘアアクセサリーで留めたり、ヘアバンドやカチューシャを使ったときに頭がかゆくなったり痛くなったりしたことはありませんか?

メガネや帽子で同じようになった経験のある方もいらっしゃるかもしれません。



これは頭皮が圧迫されて血行不良になるせいだと言われています。
何かで圧迫されている部分は、血液中の水分は通過しずらいのですが、熱だけは伝導していくことができます。
水が届かず熱ばかりがたまったところはカッカとしてくるのでかゆみや痛みなどの「炎症」が起きます。
(組織が酸欠になるからとか、神経が圧迫されるからとか、他にも痛みの原因はあるのかもしれません。)


熱が頭にたまりやすい春に冠をかぶるのは、さらに熱をこもらせるから要注意ということですね。


そういうわけなので、これからの時期はあまり頭部を圧迫しないように気をつけてください。
髪の長い人はきつくまとめるよりは、ふんわりさせるヘアスタイルが良いと思います。
頭と胴体の流れがスムーズにいくように、肩首にコリをためないのも大切です。 
朝は散歩する時間までは無くても、そのくらいのゆとりを持って。

何事にも、のびのびと、ゆったり、のイメージをしてください。


心の準備をしておいて、気持ちよく春を迎えられますように☆