お知らせ
最近お客さまが
「魂ってなんだろうね。どこにあるんだろう?」
というすごい質問を投げかけてきました。
わたしが「え・・・」とか言っているうちにすぐに他の話題になったので、それきりでしたが・・・
以前なにかで聞いたか読んだかした話ですが
魂はとても大きくて肉体の中におさまりきるものではなく、
肉体の中に魂が宿っているというよりは、魂が肉体を包み込んでいるんだそうです。
わたしはこのことに心あたりがあります。
こどもの頃、高熱で寝込むと必ず
じぶんが膨張して部屋全体に充満している感覚になっていました。
からだが大きくなるのではなくて、意識だけがからだからはみ出してふくらんでいる感じです。
目を開けていても閉じていても、じぶんがどうしようもなく大きい、という感じがぬぐえないのです。
熱で具合がわるいのもありましたが、大きすぎて大変な感覚でした。
じぶんの姿を上から見る幽体離脱とは違いました。
また、じぶんが大きくなったり小さくなったりする感覚におちいるという『不思議の国のアリス症候群』という病気があるそうなんですが、それと関係あるのかはよくわかりません。
以前ご紹介した『奇跡の脳』という本に
筆者が脳卒中を起こして左脳が損傷したとき、じぶんとまわりのものとの境界線がわからなくなり、じぶんが宇宙くらい大きいと感じた、
というようなことが書かれていました。
普段わたしたちは左脳が物の境界線を認識するので、じぶんの肉体がまわりの物や人とは別の個体であると判断しています。
左脳が損傷するとそういう機能が失われてじぶんのことを個体として認識しなくなり、すべてと混ざり合う感覚になることがあるようです。
わたしが高熱でうなされていたときも、もしかしたら頭がぼんやりしてその状態に近くなっていたのかもしれません。
そして、その記憶から
肉体を包み込んでいる魂のほうがわたしたちの本体で、その魂はすごく大きくて、まわりと溶け合っていて境界線など存在しない、
つまり本当はなにもかもみんなひとつの同じもの
・・・なのではないかな?と思うのです。
魂が本体だから肉体はどうでもいいのかと言ったらそういうわけではありません。
わたしたちがこの世で色々体験するためには、個体をとらえる見方も、肉体も、必要だから与えられているんだと考えると
やっぱり肉体は大切ですね。
マッサージを受けると、肉体のメンテナンスができることはもちろんですが、半分眠っていて半分起きているという状態になりやすいです。
完全に起きているときとまた違う意識状態では、じぶん自身の存在の感じ方も違うかもしれません。
ぜひ施術中はそんな感覚も楽しんでみてください。
■『奇跡の脳』の記事はこちらです→2017/11/2の記事『読むと手が温かくなる本』