お知らせ

2018-08-28 16:42:00
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今回は、先日この世を旅立たれた漫画家のさくらももこさんの作品についてお伝えしたいと思います。

言わずと知れた『ちびまる子ちゃん』も好きですが、わたしは『COJI‐COJI』がとても好きです。
連載されていたときにはまだ知らなくて、テレビで放送されていたときにも1回チラッと見た記憶しかなかったのですが、いまから5年ほど前にどういうわけかわたしの中でブームが起こってマンガ本をそろえました。
そしてそれを最近になってまた思い出し、本をひっぱり出して毎晩すこしずつ読んでいたところへさくらももこさんの訃報でした。

『COJI‐COJI』はメルヘンの国が舞台のゆるくてくだらなさ満載のギャグマンガですが、わたしたちにとって大切なことがたくさん詰まっていると思います。
大人になってから素晴らしさがわかったマンガです。


登場するキャラクターたちが容姿や種族、性別などからコンプレックスを抱いたり、「じぶんは何のために生きているんだろう」「じぶんは役立たずでくだらない存在だ」などと思い悩むエピソードがたくさん出てくるのですが、「みんなに同じエネルギーが流れていて、命であることに変わりはない」「何の役にも立っていないようでも、この世のすべてのものに存在する意味がある」というメッセージが込められています。
本当にバカバカしいストーリーなのに読めば読むほど奥深さを感じます。



魂や生死についても各所にサラッと描かれています。
主人公のコジコジは、これまでじぶんが何度も生まれ変わってきていることを覚えていて、死んだときのことも
「別に今とそんなに変わらないよ 急に宇宙にポンって浮かんだりしてさ」
「体が死んでもたましいは生きてるよ ブヒブヒもスージーもまたいつか会えるのに 次郎君そんな事も知らなかったの?」
と当たり前のように話します。

さくらももこさんの魂もきっと今そんな感じの状態かなと思います。
さくらさんと同じ時代の人として生き、可愛いマンガとアニメに親しむことができたこと、本当にラッキーでした。